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【台風・大雨】安全の為に取り消ししたらキャンセル料!?

気象図
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日本列島は梅雨真っ只中。夏も近づき、台風が発生する時期になりましたね。

旅行を計画していた日に台風が直撃しそう……安全の為に旅行は延期しようかな?

と考え、旅行会社に相談したらキャンセル料がかかると言われたことはありませんか?

天気予報がこんなに悪くて、そもそも現地に行けるかどうかも分からない、

行けたとしても雨風で旅行は楽しめなさそうなのにキャンセル料までとられるの?

なんて、納得いかないことがありますよね。

今回は、台風が接近しているのにキャンセル料がかかる理由、

キャンセル料を最小限に抑えるために行う対策などをご紹介してゆきます。

キャンセル料のかかる理由・回避方法は

目次

台風や大雨の予報でも取消料はかかる

・交通機関が運行している

・現地施設が営業している

・そもそも台風は”まだ来ていない”

旅行の種類・経路によって変わる

・宿の公式サイト・電話での予約、JR券単品などの商品

・旅行会社を通した交通付きパッケージプラン

・バスや飛行機などのツアー商品

出発前にキャンセル料不要・払戻される条件とは

・チェックすべき内容

・手続き

まとめ

台風や大雨の予報でも取消料はかかる

結論から申し上げますと、「天候が不安だから旅行を取消する」

というのは自己都合によるものとなり、基本的に取消料はかかります。

台風は交通機関・宿泊施設・旅行会社に起因する事由ではないため、旅行業約款に決められた規定が基本となります。

交通機関が運行している

遅れが出つつも運行している、または迂回ルートで走行しているといった場合は

規定通りの取消料がかかります。

安全を考慮しスピードを落として走行、目的地には到着するという目的は達成できますね。

現地施設が営業している

台風が接近しているというだけでは、現地施設に被害が出ているわけではありません。

問題なく現地の施設が営業しているということは、利用することに関しては問題がないということです。

その為、決まりの上では取消料の請求がなされます。

そもそも台風が”まだ来ていない”

台風が接近し、3日後の旅行にかぶりそう、旅行当日に天候が荒れそう……

この時点では、台風が近づいていて勢力はこの程度、という情報が報道されますね。

しかしながら天気は日々変わり、当日台風が直撃しているのに天気は大したことがない、

ということもあります。

重ねてになりますが旅行先で楽しめないことや安全を取ったことでの取消は自己都合によるものとなり、

交通機関や旅館が正常に営業している場合は取消料の対象となるのです。

旅行の種類によって変わる

旅行と一口に言っても予約経路によって様々な種類があります。

取消料がかかるかは、ご自身の予約した商品の特性を確認しましょう。

キャンセル料不要で払戻可能な条件については、次項で説明いたします。

宿の公式サイト・電話での予約、JR券単品などの商品

宿の公式サイトや電話を利用して自分で予約した場合や

JRのみどりの窓口で切符を買った場合は規定が変わってきます。

公式サイト・電話での直接予約の場合は、宿に直接電話をし、事情を話すことで

宿側のご厚意で取消料を免除してもらることもあります。

JR券を単品で購入していた場合は、JRが発表する対応を確認しましょう。

前もって列車の運行の取りやめを発表し、”該当の列車の切符を持っている人には

無手数料で払い戻します”という声明を出した場合は、取消料なしで

JR券を払い戻してもらえます。

運行に関するお知らせは、JR各社の公式ウェブサイトにて発表されるのでチェックしてみましょう。

※無手数料での払戻に関しては後述します。

旅行会社を通した交通付きパッケージプラン

JR+宿泊、飛行機+宿泊というように、セットとしてパンフレットが用意されている

パッケージ商品は、裏表紙や予約完了の契約メール等にキャンセル料の規定が明示されています。

「出発日の前日から起算して20日前から20%の取消料」というように、

20日前、7日前、前日などでキャンセル料が増額されてゆきます。

その為、取消を検討する場合は早めに決断をしたほうがキャンセル料を抑えることができます。

なお万が一、当日に運行中止や欠航となった場合は、面倒ですがいちど駅・空港へ

足を運び、証明を受ける必要があります。

(商品により対応が違う場合もあるのでお申込みの旅行会社に確認をお勧めします)

後日証明を受けたJR券等をまとめて旅行会社の窓口に持参しましょう。

バスや飛行機などのツアー商品

旅行会社からチラシとして宣伝され、不特定多数のお客様を集める募集旅行の場合は

企画している旅行会社が催行判断をします。

旅行会社は現地の営業状況や交通機関の状況を確認し、安全に運行できないと

判断した場合は参加者に旅行中止の連絡を入れます。

この場合は取消手数料がかかりません。

逆に言えば、旅行会社が「運行をする」と決めた場合に取消を申し入れる場合は

取消料を請求されることになります。

出発前にキャンセル料不要・払戻される条件とは

こんなに天気が悪いなら、チケットを払戻してキャンセル料なしで旅行中止したい、

というのが本心なところはありますよね。

そんな時はここをチェックしましょう。

チェックすべき内容

JR券を持っているならお住まいの地域のJR会社、航空券ならお乗りになる航空会社の

公式WEBサイトにまずアクセスしましょう。

【JR】

JR西日本を例にすると、検索エンジンに「おでかけネット」と検索します。

トップページには、注意喚起のマークとともに

”台風〇号接近の影響に伴い、以下の対象となるきっぷについては、

払い戻し・有効期間の変更を無手数料で行いますので、お近くのJRの駅にきっぷをお持ちください。”

このような一文が明示されており、対象となるきっぷをお持ちであれば

払戻手数料も払わず、JR券を買った料金が戻ってきます。

少し手間にはなりますが、駅のみどりの窓口に出向いて払戻を受けましょう。

旅行会社でJR券を買った場合も同様です。旅行会社に代金を支払っていますが、

JRから返金をしてもらいます。

まれに駅の窓口がたいへん混みあっている場合や一部の企画切符をお持ちの場合は

返金されずに取消証明を受けることがあります。

この場合は、証明を受けた切符を買った場所(旅行会社等)に持ち込み払戻しましょう。

なお、上記の注意喚起のほかにすでに運休が決まってしまっている場合もあります。

この場合も手続きは同様です。

【航空券】

お乗りになる航空会社のWEBサイトにアクセスします。

航空会社によって変わりますが、主にトップページに”運行への影響について”などど

表示されている部分があります。

クリックすると、対象空港や路線の運航の見通しを検索することができ、

払戻に関する方法などに誘導をしてくれます。

対象区間にかかる場合、WEBサイトでお買い求めの場合はそのままお手続きをし、

旅行会社で買っていた場合は旅行会社に連絡をし状況を伝えましょう。

わたしたち旅行会社の社員も、出発の近いお客様を心配し、日々チェックはしていますが、

任せきりにせずご自身でも確認することは大切です。

旅行会社に電話やメールをするだけで払戻の処理が完了しますね。

【宿泊と交通のセット商品の場合】

この場合も公式サイトでチェックするのは同じです。

無手数料で払戻する旨の声明が発表されている場合は、台風が来ていようがいまいが無手数料で払戻可能です。

旅行会社に連絡をしましょう。

もし、手元にJR切符の現物がある場合は旅行会社に返却をします。

航空券の場合は電話1本で手続きは完了ですね。

場合によっては駅で事前の証明が必要な場合もあります。

ただ商品に関しての取消料は必要ありませんが、旅行会社規定の

手配料、航空券発券手数料など作業にかかった手数料は請求される場合があります。

宿泊はどうなる?

旅行会社で勤務している経験上、公共交通機関が無手数料で払戻をする、と

声明を出した時には宿の取消料もかからないことが多いです。

ただし、ご自身でJR券、お宿と手配をしている場合は、

前の項でも述べた通りまず現地に電話をして事情を話しましょう。

オンライン経由で予約の場合はOTAのサイトで対応が発表されているか

条件などを確認し、お宿にも連絡を入れ対応するのが得策です。

そしてキャンセル料なしで良いとなった場合は、お宿のどの人が

認めてくれたのかお名前を聞いておくとなお良いです。

何月何日に誰にOKをもらったのかというのが大切です。

それを元にOTAに問い合わせ、それから取消作業をします。

事前に何もせずただ取消してしまうと、どんな事情であれ取消料が発生し

自動でクレジットカードで処理をされ、返金までに時間がかかる場合があるかもしれません。

オンラインという特性上、無手数料となっても一旦は取消料を支払い

後日返金となる場合もあるかもしれませんが、

できる限りの対応はしたいところですね。

まとめ

大抵の場合において、【台風・大雨がくる予報】の段階では

基本的にキャンセル料を払う必要がある、という結果になりました。

せっかくだから行きたいという気持ち、しかし帰ってこれないのではないかという不安。

そして今取消したら、行きたい旅行もできずキャンセル料まで取られてしまう!とかなりのジレンマです。

一緒に旅行される方の体力や価値観を踏まえよく相談し、出発する場合は

緊急連絡先を確認し、悪天候の場合の荷物の準備をしておくことをお勧めします。

運に任せるだけでなく、不安要素の多い旅行の場合は「備えあれば憂いなし」です。

使わなければそれでよし。何か起きてから現地で対応するのは骨が折れますからね。

また、ただ取消をするのではなく各運行会社の対応をしっかりとチェックをし、

思わぬ出費をしたり労力を払うことを避けましょう。

未来は誰にも分りません。皆さまが後悔のない決断を出来ますよう願っています。

ABOUT ME
おケイ
旅行会社勤務歴10年以上継続中。国家資格である国内・総合旅行取扱管理者、総合添乗員、トラベルコーディネーターの資格を保有しております。 日々旅行の相談を受け、時にはコースを作り、時には添乗員として出かけることもあります。 皆さまの旅行を向上させるをモットーに、旅行のクオリティがぎゅんぎゅん上がる! いつもの上行く、思い出に残る旅行のアイディアをご提案してゆきます。