毎日37度超えの気温が続き、夏の暑さは最高潮!
外での活動には熱中症の対策が必要です。
しかしながら、この時期は夏休みやお盆といった休暇があり出かけやすく、
海開きに花火大会、キャンプにBBQなど夏に楽しめるアクティビティは盛り沢山!
酷暑に負けず楽しく旅行を過ごすために、
少しでも暑さを回避できるおすすめの服装ポイント3つをご紹介してゆきます!
暑さに強い服装3ポイント
- 涼しい素材の服を着る
- 多機能アウターを活用する
- グッズも忘れずに
この4つを具体的に解説してゆきましょう!
涼しい素材の服を着る
まずは身に着ける洋服の繊維の素材を選びましょう。
繊維は大きく天然繊維と化学繊維に分けられます。
<天然繊維>
植物性 |
綿・リネン・麻など |
動物性 |
毛・絹など |
<化学繊維>
再生繊維 |
レーヨン・リヨセル・テンセルなど |
合成繊維 |
ポリエステル・ナイロン・ポリウレタンなど |
半合成繊維 |
アセテートなど |
リネン
◆リネンのメリット
夏に最適な生地の中で最も涼しさを感じやすい生地は「リネン」です。
麻繊維の仲間に含まれ、特有のからっとした風合いがあります。
砂漠の多い中近東では肌着として使われているほど。
夏を乗り切る夏服の代表格です。
リネンはきめ細かい穴が開いているのが特徴で風通しが良く、
吸湿性があるため暑さを和らげることができます。
また、リネンの繊維に含まれるペクチンには汚れをしみこませにくくする効果があるため
抗菌性があるのもうれしいところ。
肌触りもよくシワになりにくい特徴もあり、乗り物に長時間乗ったり
動きの多くなる旅行には本当におすすめの素材です。
◆リネンのデメリット
着用や洗濯により繊維が偏ったり、毛羽立ちやすいことが挙げられます。
長時間に生地にハリがあるためシワになりやすいので、
乗り物で長時間の移動をする場面ではシワが目立つかもしれません。
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綿(コットン)
◆綿(コットン)のメリット
肌に優しい綿はタオルや下着など多くの物に使われている身近なものですね。
通気性が良く、肌触りが柔らかいので着心地が良いという特徴があります。
また、熱耐性にも優れているため真夏でも快適に着用できるでしょう。
綿の繊維構造は断面が空洞になっていて、そのおかげで吸水性が高く水分をたっぷり含むことができます。
汗を吸収して外へ放出しようとするときに水分が気化し、熱を奪うため
温度を下げる効果があります。
そのため体温が下がったように感じ、涼しく過ごすことが可能です。
◆綿(コットン)のデメリット
しかしながら、綿はいちど濡れると乾きにくいというデメリットもあります。
水に濡れることがあるアウトドアの場面では使いにくい場面もあるでしょう。
湿った状態が続いてしまうので、敏感肌の方は肌荒れを起こすこともありますし、
冷房が効いている室内では汗冷えが発生しやすくなるので注意が必要です。
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レーヨン
◆レーヨンのメリット
吸水性があるので汗をかいてもベタつくことがなく、快適な着心地を継続できます。
さらに消臭効果が高いことも魅力です。
汗をたくさんかいてもにおいの成分を中和してくれるので、いやなにおいを抑えることができます。
また、絹の様な風合いのレーヨンは上品がツヤがあります。
高級感がありおしゃれ着としても優秀で、
ホテルのラウンジやおしゃれなレストランのような、コットンでは素朴すぎるなという場面でも
暑さ対策をしながらワンランク上の上品さを演出できる点は、
特に女性にとっては嬉しいメリットになるでしょう。
似たような風合いのリヨセルもおすすめです。
◆レーヨンのデメリット
レーヨンは酸性の汚れに弱く、縮みやすいというデリケートな部分があるため、
お手入れは優しく行う必要があります。
洗濯の際には手洗い・またはネットを使用しおしゃれ着洗いコースにするなどが必要で、
人によっては煩わしいと感じることがあるかもしれません。
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多機能アウターを活用する
多機能アウターとは、様々な機能を持ったアウターのことです。
例えば、撥水性や防風性、保湿性、通気性などがあります。
ポケットが多数ついているものや、取り外し可能なフードがついているものもあります。
アウトドアウェアやスポーツウェアは以下に挙げる便利な機能性を
いくつも併せ持ったものが多く、洋服のタグには目立つようにアピールされているので
「この服にはどんな機能があるのか」と確認すると良いでしょう。
通気性・速乾
素材のところでも触れましたが、通気性に優れている服は風が良く通り涼しさを感じやすいでしょう。
また、汗をかいてもすぐに乾く機能は着心地も良く、汗だけでなく
キャンプでの川遊びや海水浴でも活躍します。
接触冷感
接触冷感素材の使われている服は、肌に触れるとひんやりとするため
暑い夏でも涼しさを感じることができます。
また、ポリエステルやナイロンといった化学繊維が使われていることが多く、
さらっとした手触りで着心地が良いことも特徴です。
防臭・抗菌・消臭
汗を多くかく夏は、雑菌が繁殖し気になるにおいが発生することもひとつの悩み。
繊維に防臭・抗菌・消臭の加工のされている服であれば
いやなにおいを気にせずおもいきり楽しむことができます。
また、スニーカーを履く時に使用する靴下などもこの機能があれば
心配が減るはずです。
UVカット
洋服自体にUVカット機能の施されている服であれば
サラリと羽織るだけでも手軽に紫外線から肌を守ることができます。
日差しがとても強くなってきている近年、UVカット機能は必須の機能と言えるでしょう。
女性に比べアームカバー、日焼け止め、日傘などを利用しないことが多い男性も、
日焼けによるやけどや将来のシミの防止など、メリットは多くあります。
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グッズも忘れずに
他にも直射日光を避けるものや、冷房対策などに活躍するグッズも準備しましょう。
熱中症対策に効果的な冷感グッズはたくさんありますが、
旅行中はなるべく荷物を減らし、行動中も両手を空けておきたいものですよね。
なぜなら荷物が重いと取り回しがしにくく疲れますし、
片手でスーツケースを持った上でスマホの操作、切符やチケットの使用などが
必要となる場面が想定されるからです。
身に着けたらある程度手放しできるものがおすすめです!
直射日光を避けるグッズ
”今更……”と言われそうな基本中の基本ですが、直射日光が当たらないだけで
肌への灼熱感は段違いに軽減されます。
◆帽子をかぶる
頭を守り、かぶれば手をふさぐことのない帽子は手軽に暑さ対策できる
基本中の基本ですね。
UVカットはもちろん、熱のこもらないメッシュ素材が採用されているものや、
首元を守れるようなシェード内蔵のもの、さらにはコンパクトに折りたためるものなど
ひとつあればきっと役立つでしょう。
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◆サングラスを利用する
日差しの眩しさを軽減し、紫外線から目を守るには大事なグッズです。
運転中、散策中、海面の照り返しなど目を眩ませるシーンは様々あります。
多くの紫外線を目に浴びてしまうと、「紫外線角膜障害」を引き起こし、
目の充血や涙が出るといった症状が出る場合があります。
さらに放置すると最悪手術が必要になるケースも。
せっかくの旅行を楽しく過ごし、帰ってからも健やかに過ごせるよう
サングラスは必須と言えます。
とにかくUVカット率の高いもの、さらに透明または色が薄いものをお勧めします。
視界が暗くなりすぎると、光を取り込もうとして瞳孔が開き、紫外線が入りやすくなってしまいます。
軽くて丈夫、いろんなフレームデザインがあり折りたたみ機能のあるものなど
たくさんあるのでお気に入りの一品を見つけて旅行に出かけましょう。
◆冷房対策
綿の洋服の部分でも触れましたが、夏は屋外の暑さと冷房の効いた屋内との温度差が激しくなります。
昼食時間や散策の休憩に入ったカフェなどで、席によってはエアコンの冷気が直接当たる場所になることがあるでしょう。
また、飛行機や列車の移動でもよく冷えることがあります。
そんな時はさっと一枚、羽織れるものがあると便利です。
コンパクトに折りたためるもの、くしゃっとカバンに突っ込んでも
シワになりにくいものが理想ですね。
UVカットの機能があれば車内や散策中にも使えるでしょう。
また、大判スカーフもおすすめです。
首元や頭に巻く、さっと羽織って冷房を避ける、
乾燥する飛行機内では、口元を覆うと喉の保護にもなります。
さらには最終手段にはなりますが、ちょっとした荷物だって風呂敷のように包めますし
持ち運びもカバンに突っ込んだり持ち手に結び付けたりと自由自在ですよ!
男性も女性も気軽に使えるおすすめグッズです。
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対策は万全にして楽しい思い出に
これまで紹介してきたもの以外にも、アウトドアブランドのTシャツやパンツ、
日傘やネッククーラー、手持ち扇風機など対策品は様々です。
旅行は知らない場所に行くため、思ったところに休憩所がなかった、
陽を避ける場所がなかった、グッズを購入するところがないなど
困った状況になる場合があります。
また、荷物が多いと負担になりますので、できる限り軽量で
持ち運びしやすく手の自由を奪わないものを選ぶと快適に過ごせると思います。
アクティビティの内容、旅行先の場所の情報、当日の天気など
事前にしっかり確認をして荷造りを行い、最高の夏旅行にしましょう!